冬が近づき、暖房器具や火を使う機会が増える季節となりました。しかし、この時期は火災のリスクも高まります。特に、高齢者や一人暮らしの方が多い家庭では、火の取り扱いに注意が必要です。今回は、火災予防のポイントと訪問看護ができる支援についてお伝えします。
【寒い季節に火災が増える理由】
寒い季節には、ストーブやこたつ、暖房機器の使用が増えます。これに伴い、以下のような原因で火災が発生しやすくなります。
・ストーブの上での衣類や洗濯物の乾燥中に発火
・ガスコンロや灯油ストーブの消し忘れ
・電気コードの破損やホコリによるショート
・高齢者や体が不自由な方がいる家庭では、注意が行き届かずに火災が発生することもあるため、周囲のサポートが欠かせません。
【火災を防ぐためのポイント】
・ストーブの周囲に可燃物を置かない。
・使用後は必ずスイッチを切り、コンセントを抜く。
キッチンでの火の取り扱い
・調理中はその場を離れない。
・換気をし、ガス器具の点検を定期的に行う。
住宅用火災警報器の設置
・キッチンや寝室に設置し、定期的に動作確認をする。
訪問看護ができる火災予防支援
・訪問看護では、火災リスクの軽減に向けた取り組みも重要な役割です。
・器具の点検サポート:高齢者や障害を持つ方が使用する暖房機器や調理器具が安全かを確認します。
・予防指導:ストーブの使い方や調理中の注意点について、患者さんやそのご家族にアドバイスします。
【寒い季節を安全に過ごすために】
火災は一瞬の不注意で発生するものですが、日頃のちょっとした注意で防ぐことができます。訪問看護師は、患者さんとそのご家族が安心して冬を過ごせるよう、火災予防の観点でも支援を行っています。この冬も、安全で暖かな生活を目指して一緒に取り組みましょう。